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当院で接種できる予防接種の一覧
●子どもの予防接種
【定期予防接種】
- BCG
- 四種混合
- 五種混合
- 二種混合
- MR(麻疹、風疹の混合)
- 日本脳炎
- 子宮頸がん
- 不活化ポリオ
- Hib
- 小児肺炎球菌
- 水痘
- B型肝炎
- ロタウイルス
【任意予防接種】
- おたふくかぜ ※
- インフルエンザ(毎年10月~)
- A型肝炎
- 狂犬病
- 髄膜炎菌(3才以上)
※接種日当日1歳以上の未就学児を対象に武蔵野市では、おたふくかぜ予防接種費用の一部を助成しています。助成回数は1回となります。
●大人の予防接種
- 水痘(帯状疱疹)
- おたふくかぜ
- インフルエンザ(毎年10月~)
- A型肝炎
- B型肝炎
- 肺炎球菌 ※対象者は公費です。
- MR(麻疹風疹混合)
- 子宮頸がん
- 狂犬病
- RS ウイルス
●予防接種時の持ち物
- 母子手帳
- 公費の予防接種は、予診票
※初診の方は、保険証をご持参下さい。
予防接種ご希望の方は、事前にご連絡下さい。
また、接種スケジュールや間隔、副反応などの詳細については、ご来院時にご説明をさせて頂きます。
ご紹介内容の一覧です(過去コラム)
RSウイルスワクチン
RSウイルス感染症下気道炎を引き起こすウイルスで、対するワクチンは50年以上前から研究開発が進められてきましたが今まで実用化していませんでした。近日中に2社からRSウイルスワクチンが販売される見込みです。
2023年8月米食品医薬品局(FDA)は、米製薬大手ファイザーが開発したRSウイルスワクチンを承認しました。乳児がRSウイルスに感染すると、肺炎などの重症となる場合があるため、新生児・乳児の下気道疾患予防を目的とし、新生児保護の目的で妊婦へ接種するワクチンです。承認されたのは妊娠32~36週の接種で、生後6カ月まで乳児の感染と重症化を防ぐ効果があります。
帯状疱疹を予防するワクチンの比較
2019年まで50歳以上の方を対象に帯状疱疹予防ワクチンとして「水痘の生ワクチン」の接種が推奨されてきましたが、2020年1月に「帯状疱疹に特化した不活化ワクチン」が新たに発売されて1年が経過しました。いずれも水痘にかかったことのある方の帯状疱疹の予防としての効果が認められており、50歳以上の方は接種可能ですので接種をお勧めします。
帯状疱疹の発症予防に水痘ワクチン
小児を対象に水痘ワクチンが 2014 年秋に定期接種化されたことにより、水痘患者の減少が 見込まれ、水痘帯状疱疹ウイルスへの曝露の機会が減ることで、帯状庖疹の患者が増える可 能性が懸念されています。専門家は 50 歳過ぎて発症していなければ水痘ワクチン接種が有用 であり、重篤化しやすい中高年層にも水痘ワクチン接種を勧めています。
水痘ワクチンの定期接種化
水痘ワクチンが2014年10月から定期接種化され、その際に2回接種法が推奨されています。
また、水痘の予防接種の意義は高く、最近の報告では小児期の水痘ワクチン接種が後の帯状疱疹発生頻度を低下させるという報告もあります。
ポリオウイルス感染症
子宮頚癌とその予防について
麻しん
麻しんは子供にとってはもちろん免疫のない成人でも感染し発病すれば高熱が1週間前後も続くだけではなく肺炎脳症などの合併症の危険性が高く、現在の医療をもっても死に至ることがあり、また死亡だけではなく後遺症としても発育障害、失明、難聴などになることがある重症な感染症です。
風しん
風疹は、風疹ウィルスの飛沫感染によっておこる病気です。
潜伏期間は、2~3週間で軽いカゼ症状ではじまり、発しん、発熱耳介入リンパ節腫脹などが主症状です。
そのほか眼球結膜の充血もみられます。
発しんも熱も約3日間で治りますので、「三日ばしか」とも呼ばれていますが、年長児や大人になってから罹患すると一般に重症化しやすく、3日では治らないことが多いです。
合併症として関節痛や稀に血小板減少性紫斑病(3,000~5,000人に一人)脳炎(4,000~6,000人に一人)などが報告されています。
ジフテリア
ジフテリアはジフテリア菌の感染によって起こる急性伝染病で、菌が侵入した局所の偽膜病変とジフテリア毒素によって生じる病変に大別されます。
冒す部位により、鼻ジフテリア、咽頭ジフテリア、喉頭ジフテリア、眼ジフテリア、があり、毒素による心筋炎、神経麻痺などがあります。
百日咳
百日咳は百日咳菌によって起こる小児の急性呼吸器感染症で、極めて感染力が強く、予防接種をしていない場合は100%近くの感染率を示し、その感染力は麻疹や水痘に匹敵します。年長児に少なく主として乳児に多く見られます。
破傷風
破傷風菌は、胞子の形で土壌中に広く分布し、外傷、火傷及び挫創部からヒトの体内に侵入します。侵入部で菌は増殖し毒素(神経毒)を産生し中枢神経を侵します。
潜伏期間は挫傷、創傷後4~14日でこれが短いほど予後が悪く、病気は1~4期に分かれます。
日本脳炎
突然の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害及び痙攣等を主徴とする重篤な脳炎です。
かつては死亡、後遺症がそれぞれ約30%といわれ、現在では死亡率15%程度で、神経学的後遺症を残す例が多く報告されています。感染者1,000~5,000人に1人が脳炎を発症すると考えられています。
ポリオ
小児に多く発生したことから小児麻痺と呼ばれていましたが、ウイルスが標的とする部位が脊髄前角細胞であることから急性灰白髄炎といいます。
感染のほとんどは不顕性感染に終わり終生免疫を獲得します。感染者の5~10%が軽症の上気道炎又は胃腸炎症状を呈し、1,000~ 2,000人に1人の割合で両上下肢に弛緩性麻痺を生じ、一部に永久麻痺を残します。ときに横隔神経麻痺や延髄麻痺を生じ呼吸不全を起こし、死の転帰をとることもあります。
アクトヒブワクチン
インフルエンザ菌b型は人から人へ飛沫感染し、とくに5歳未満の小児の鼻咽腔に保菌されにいることがあり、発熱・嘔吐・頭痛(不機嫌)などを主な症状とし、髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病態を引き起こします。
髄膜炎は、他の原因菌による細菌性髄膜炎に比べて重症化し、約5%が死に至り、生存し得ても20~25%に様々な後遺症(発達・知能・運動障害・難聴)を残す可能性があります。
予防接種スケジュールはPDFファイル内に記載があります。
肺炎球菌ワクチン 小児用・成人用
肺炎球菌は成人の市中肺炎の20~40%程度を占める主要な原因菌で、肺炎を起こした場合は敗血症、髄膜炎などの侵襲性感染症を引き起こします。
PDFの記述は2009年のものです。2010年3月から小児用肺炎球菌ワクチンの接種が始まりました。
小児用肺炎球菌ワクチンの接種スケジュール
●生後2~6ヶ月(合計4回接種)
27日間以上の間隔で3回接種、そのご3回目接種から60日以上で4回目接種
●生後7~11ヶ月(合計3回接種)
27日間以上の間隔で2回接種、そのご2回目接種から60日以上で3回目接種
●1歳(合計2回接種)
60日以上の間隔で2回接種
●2~9歳
1回接種のみ
成人用肺炎球菌ワクチンの接種
1回の接種で5年間抗体が持続します。5年ごとに接種可能です。
65歳以上の対象の方は、肺炎球菌ワクチン接種の際に、市から助成が出る場合がございます。対象の方、申し込み方法、金額等の詳細につきましては、下記を参照下さい。
高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種について(武蔵野市HP)>>
水痘(みずぼうそう)
水痘は、水痘ウイルスによって引き起こされる感染症で約2~3週間の潜伏期の後、発熱、発疹を主症状とする急性熱性ウイルス感染症です。
発疹は発症後の数時間は斑点状紅丘疹、その後3~4日間は水疱性で、最後は痂皮(かさぶた)となり治癒します。
水痘ウイルスは感染者の水泡内容や気道分泌物に含まれ、直接接触、飛沫感染あるいは空気感染により、人から人に非常に強い感染力を有します。
平成26年10月1日から水ぼうそう(水痘)予防接種が定期接種になりました。
対象者など詳細はこちらから検索できます。(武蔵野市WEBサイト)>>
おたふくかぜワクチン
流行性耳下腺炎(ムンプスまたはおたふくかぜ)ムンプスウィルスの感染による感染症です。ウィルスは唾液腺で増殖するため、唾液に飛沫によって感染しますが、発症率は60~70%で、これ以外は不顕性感染です。潜伏期間は、18日前後で、発熱、頭痛、倦怠感などの症状が出た後、両側もしくは片側の耳下腺が腫脹します。
38~39℃の発熱が3~5日間、腫脹は3~4日間続いた後、次第に消退します。
おたふくかぜは、唾液腺が最も頻度の高い標的部位となっていますが、中枢神経系への侵襲性も高く髄膜脳炎は現在では主症状の一つと考えられています。合併症としては、無菌性髄膜炎が10人に1例脳炎が5,000~6,000人に1例、睾丸炎などが生じ、入院加療を要する場合が多くなりますので、軽視できません。重篤な合併症として難聴があります。
頻度は、15,000人に1例で、あまり高くはありませんが、難治性のため、後遺症を残すこともありますので注意が必要です。
成人が感染しますと、症状は通常重くなります。このとき合併症として睾丸炎や卵巣炎を焼く20%の頻度で発症します。男性の方が重症例が多くなるようです。
わが国では、1981年から任意接種のワクチンとして使用されています。
海外旅行に備える予防接種の基本
その他の予防接種
その他、A型肝炎、B型肝炎、コレラ等。
その他詳細は来院時にお問い合わせ下さい。